乳児の育児
乳児とは、生後4週間後から1歳までの赤ちゃんのことを言い、乳飲み子とも呼ばれています。ですから、乳児の期間は、生後1ヵ月を過ぎた頃から1歳になる前までとなります。
生後2ヶ月頃の乳児の育児については、新生児の育児とほとんど変わりません。あまり人ごみの中に連れ出さないなど、感染予防に気をつけること、肌が汗ばまない程度に衣服を着させることが大切です。3~4時間ごとに母乳やミルクを与え、おむつを替え、泣けば優しく語りかけてあやしてあげるようにしましょう。あまり、3~4時間ごとの母乳にこだわらず、お母さんの母乳の出方にも違いがあると思いますので、赤ちゃんが欲しがる分だけ母乳を与えるようにしましょう。
3~4ヵ月の乳児の育児のポイントは、腹ばい運動をさせることです。畳の上などで、赤ちゃんをうつ伏せにさせて、両手を肩より前に出し、肘は床につくようにして腹ばいをさせます。赤ちゃんが嫌がるようなら止めるようにして、1日1回でも練習をすると良いと言われています。そして、パパ・ママの愛情を伝えてあげることが大切です。生後6ヶ月までは、甘やかし過ぎということはあり泣いたら「どうしてほしいのかな」と考え、世話をしてあげる、ぐずれば、抱っこしてあげる、じっとパパ・ママの顔を見つめるようなら語りかけてあげるようにしましょう。
5ヶ月の乳児の育児のポイントは、赤ちゃんを上手にあやしてあげることです。泣いたとき・母乳をあげるとき・おむつを替えるときにも赤ちゃんの目を見て、笑いかけたり、語りかけたりしましょう。特に、赤ちゃんの機嫌が良いときにあやすことは、親子共に最高の喜びとなります。また、あまりお昼寝をしてくれなかったり、夜ぐっすり眠ってくれなかったりするようなら、少しベビーカーに乗せるなどして、外へ散歩に連れ出してみると良いと思います。赤ちゃんは外に出ると疲れるのか、よく眠ってくれますよ。
6~7ヵ月の乳児の育児のポイントは、寝返りができたり、お座りができる頃なので、そのような運動を助けてあげること、そして、アーアーとかブブブなどと話しかけるような声を出すようになりますので、精一杯相手をしてあげることです。いないいないばあを喜ぶ時期でもあります。
8ヶ月の乳児の育児のポイントは、赤ちゃんに生活のリズムを身につけていくこと、遊びを通して育つので、危険なことでなければ、活発に遊ばせてあげること、パパ・ママの語りかけは優しく、はっきり、ゆっくりすることです。生活のリズムに関しては、夜は寝間着に着替えさせたり、食事の前は手を洗ったりするなどの習慣を身につけさせると良いですね。また、遊びに関しては、この頃は何でも口に持っていくので、安全なおもちゃを与えて、好きなように遊ばせてあげるようにしましょう。様々な物を見て、様々な物に触れると、生活経験が豊かになるのです。
9~11ヶ月の乳児の育児のポイントは、全身で動き回るようになるので、赤ちゃんの手の届くところは片付けておくようにすること、(小さい物の誤飲を防ぐ)手足を使って遊ぶおもちゃに興味を示すようになるので、おもちゃは大きめ・安全・動く・鳴る物を選ぶことなどです。11ヶ月頃の乳児は、平均的に、つかまり立ちが上手にできるのですが、早い子だと、1歳前で歩けます。危険な事故に繋がることがないよう、室内を赤ちゃんのために整えることが大切です。
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